2004年 第29回宮下靖子バレエ団クリスマス公演 「妖精の接吻」 ほか (5)

2004年12月25日(土)
京都会館第1ホール

妖精の接吻(ようせいのくちづけ)

ストラヴィンスキーのチャイコフスキー讃歌
妖精の接吻(ようせいのくちづけ)
振付:深川秀夫 音楽:ストラヴィンスキー 原作:アンデルセン童話「氷姫」


スイスの山奥、吹雪の山道を赤ん坊を抱いた母親が歩いていると、
氷の精があらわれ、母親につきまといます。


そこに、妖精の女王があらわれ赤ん坊を奪い、接吻(くちづけ)をすると、
また山道に置き去りにして去っていきました。
(女王:鈴木祐子  母:吉田ルリ子 )

 
18年の時が過ぎ、あの赤ん坊は立派な若者に成長し、結婚を約束した恋人と村祭り
で楽しそうに踊っています。(青年:ヤコブス・ウィルフリッツ 婚約者:藤井あずさ)


再び妖精の女王が若者に近づいてきます。


若者は、戸惑いながらもあまりにも美しい妖精の女王に次第に魅了されてゆきます。


そして、結婚式の日、ついに妖精の二度目の接吻を受けてしまいます。


青年は幼いころに仕掛けられた運命に逆らうことはできなかったのです。


彼を本当に愛する人達を残し、永遠の国へと旅立ってゆくのでした。


世界でも非常に珍しいバレエ作品で、日本での全幕上演は、2度目ではないでしょうか。
ストラヴィンスキーの新古典時代を代表するバレエ音楽のひとつで、やはりロシア出身の舞踊家で女優としても活躍したイダ・ルヴィンシティンの依頼で作曲され、1928年11月のパリ・オペラ座にて、ストラヴィンスキー本人の指揮により初演され大成功をおさめました。
ストラヴィンスキーがチャイコフスキーへのオマージュとして作曲したといわれるこの音楽はとても難解で、言い換えるなら音楽通好みの曲。随所にチャイコフスキーの有名なピアノ曲やオペラ曲のフレーズを散りばめて作曲されており、ストラヴィンスキーの機知にとんだエスプリとチャイコフスキーの美しいメロディーとがミックスし独特の雰囲気を醸し出しています。
また、”美”の化身である妖精の女王の接吻を受けてしまい永遠の国に旅立ってしまう主人公と、美しい音楽を創る事に一生を捧げ、その絶頂期に突然この世を去ったチャイコフスキー本人とをだぶらせて作ったとも言われています。

【出演者】

大西 理絵  笠井あきこ  石田 絢子  有家 和代
細見佐都子  薗田真依子  伊東  葵  関本  茜
石井 杏映  川本 典枝  藤本  愛  永田紗矢佳
大谷 優果  木村 菜穂

■村人達
吉澤枝里子  村井 千夏  大和 侑香  岡林 美穂
北田 咲子  坂元 彩葉  関口あさか  能勢まり絵
疋田 磨野  平井  舞  湯川 沙代  西岡 絢子
柳澤優美子  吉岡 杏子